過去に5回は訪れているインドですが
ひとりで移動や宿泊施設全てを手配し
古典インド声楽ドゥルパドを
学ぶという異なる環境の中で
私に見せてくれたインドは
全く別の表情をしていました
インドの玄関口デリーは
6年前から大きく変化し
商業化が進み世界最大人口を誇る国の
大都市となっていました
今回の旅の目的でもある
練習に欠かせない弦楽器タンプーリを
Rikhi Ramさんで購入しましたが
購入1ヶ月前からやり取りくださった
Shree先生
チューニングまでして準備くださった
Ajayさん
古くからの長いご縁と
信頼関係があるからこそ
実現できたのだと
心から感謝しています
そしてサンニャルグルジと滞在した
ゴアのサットサンガヨガセンターは
朝日と鳥のさえずりで目を覚まし
緑溢れるヨガシャーラやプールがあり
まさに夢のような楽園の生活でした
特にグルジが地元の学校を訪れ
子供たちにドゥルパドを教える姿は
そのとても優しい笑顔が
今でも脳裏に焼き付いています
夕暮れにヨガシャーラで開催された
グルジのコンサートは
クローズ間近のサットサンガにとって
最後のイベントということもあり
とても感慨深いものがありました
初めて訪れるヒンドゥー教聖地
バラナシでは
厳しい洗礼を受けることとなりました
破壊と再生シヴァのエネルギーは
この街に滞在する決意があるのかを
容赦なく私に問いかけてきます
高熱にうなされてグルジの歌を
聴きながら眠り
咳き込みながらもようやく練習が
できるようになって
タンプーラを抱きしめながら
涙が溢れ出てきました
ドゥルパドがそれだけ好きなのだと
感じる瞬間でした
バラナシの街はモロッコのフェズに
似ていて
迷路のように道が入り組んでいます
街で精一杯生きている牛や犬たちに
たくさんの癒やしと元気をもらいます
聖なるガンガーから眺めた街は
とても美しく
沐浴をする心神深い人たちや
火葬場で光の存在になっていく
魂たちでさえ
聖なるありのままの存在として
光輝いていました
ドゥルパドの学びとは
自分と深く向き合うこと
エゴや思考が邪魔をして
グルジのおっしゃることに
応えることができない自分を
不甲斐なく情けなく想ってしまいます
伝えてくれます
叡智は人を謙虚にする
明日への最善の準備は
今日の最善を尽くすこと
グルジの謙虚で美しい魂に
ただただ感動で
涙が溢れて止まらないのです
これからどれだけ自分に与えられる
チャンスがあるのか分からないけれど
ありがたいグルジからの学びを
精一杯受けとめて
自分の力のある限り
精一杯生きていきたいと
ただただ想うのです
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